ひと休み
2017/11/04
小説の合間のひと休みで、今回の選挙とその結果について。
今回の選挙は、まさに安倍さんの「ご都合選挙」と言っていい。安倍さんにすれば自民党政権維持のためだったと思って欲しいかもしれないが、あの時点で消費税の使い道や北朝鮮を理由にして選挙するのは無理がある。しかし、国民は思う壺にはまった訳だ。
本来あるべき政治家としてはどうかと思うが、結果からは、今時の政治家としては敏腕ということになるのだろう。
自民党
北朝鮮の脅威を宣伝し、消費税の使い道で、財務改善と言うツケを将来に先伸ばして、教育
無償化で子育て世代のママさん票を取り込んだ。
何といっても、与党としてここ数年、災害なども頻発し、公共事業や補助事業を乱発したこ とで、地方の事業者など組織票をしっかり取り込んでいるし、TPPも影を薄めているのも 助けになった。
何といっても、5年前までの民主党政権の失敗がまだ国民に深く残っててるし、先送り政策
で当面の経済が安定しているため、国民も一緒にぬるま湯温泉に入っていたいわけだ。
野党分裂が勝因というが、国民の安定志向の方が大きい。
立憲民主党
今回の躍進は、何といっても日本人が好む「赤穂浪士」「源義経」のような、筋を通したと いう形に見えた為だが、一時はみんな揃って希望の党に行くと言った人々。それが小池さん から拒否されて、やむなく新党を立 上げた人達。しかし、選挙民は、そのことは忘れて、 リベラル派の意地を通したという理解で応援した。またはイジメられた人達を応援した結果
確かに、まじめな枝野さんの一途な演説も一役買ったと思う。
希望の党
本当に小池さん人気だけが頼りの党で、民進党が合流しなければ、今回の当選に若干はプラ ス位が、立党の時間から見ても妥当な数字。民進党が合流して急に期待値が大きくなったが
あれは逆効果。あの失敗をして消滅寸前の民進党が大挙加わって、政権でもとったら、安倍 さんは嫌でも、国民にとって、もっと嫌なのはまた経済がガタガタになる不安。
小池さんの発言を敗因みたいに取り上げるけど、元々このくらいの数字が妥当であって、
もしも、期待を裏切ったと言うなら、民進党の議員が主体になって、希望の党が名前だけ変 えた民進党になってしまったこと。合流しなければ、民進党の票は、自然と希望の党に流れ て、次のステップに行けたのに。
公明党
減ったのは当然だろう。今回の選挙では、自民党の応援団になってしまった。
当初は、自民党を政権内からけん制すると期待されたが、もう、公明党じゃなく自民党でい
いという状態。このままでは、応援するのは組織の固い党員だけになってしまうだろう。
公明党より、自民党内で意見を強める派閥の方が存在価値があるんじゃないかとさえ思う。
今回の結果で、益々自民党に対するご意見は薄くなりそうだ。
共産党
今回は、希望の党や立憲民主党に注目が集まったために、割を食ってしまったのと、あまり
に、何でも反対ばかりでは国民も「またか」になってしまう。
あくまでも国会議員なら、もっと現実的な議論を戦わせてもらいたい。
社民党他
元はと言えば、反自民党の旗頭が、自民党に取り込まれて連立政権を作った時に半壊。その 後、同じ単語とか繰り返さない福島党首で全壊。
今後は、志があれば、同じ考えの中規模党に合流するか、自分の意志を貫いて一人二人でも
頑張るか。一人でも強固な意志と正義があれば、今の時代、メディアを上手く使えば、大き な存在や影響力になることも不可能ではない。