台風5号
調子に乗って飲んでしまった私の様に、ふらふらしていた台風5号。
当初は、東シナ海を北上して、佐賀の上空を抜けて、日本海を北上すると言う予想だった。そのコースは我が八女地域にとっては進路の右側にあたり、最悪のパターンなのだが、一昨年の台風15号と全く一緒のコースを辿って去った。
前回は、途中から熊本を横断したために、熊本の栗産地やメロン産地に被害が大きかったが、今回は、日が経つにつれて、もっと早く東に折れて、鹿児島宮崎沖の海上から四国沖を通り近畿地方に上陸した。
10年程前は、フィリピン沖で発生した台風は、殆ど東シナ海から長崎を通って北上するため筑後地方は、毎年のように被害を受けていたが、ここ10年程は、完全にコースが変わり、早めに右折するようになった。
前回は、前日に人命第一と、休業を決めたが、今回は前々日の信頼度が高いアメリカ海軍の進路予想で、少し右寄りに予想されたのを見て、これは八女より、南を抜けると見て、早々と操業を決めた。案の定、この地は無風で雨も降らなかった。
台風の予想は、会社の創業の決断に関わる。製造会社は1日休めば数百万の損失だ。
その点では、かなり予想精度が上がってきたのは事業面で大いに助かっている。
以前は、台風が来ると、学校が休みになったり、柿や梨などの果物が落ちるので、結構喜んでいたが、今になると、農産物の被害や家屋被害など、台風が来るのを喜んではいられない。
台風で落ちた果物を拾って食べる子供もいなくなった。