鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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豚カツと中華丼

      2017/07/18

 私の好物はカレーライスとポテトサラダ。こどもの頃から誕生日などには必ずカレーライスを作って貰ったし、それに合わせるのがポテトサラダ。
 特に、魚肉ソーセージと、穴あきマカロニが入っていれば文句なし。
今では、行きつけの居酒屋も知っていて、団体で行くと、必ず私のポテトサラダだけ、みんなの倍以上の量を出してくれる笑。
 カレーは、もちろんライスカレーも好きだが、ビールや焼酎、ワインの肴に合う。

この2品の他に、私には思い出の料理が2品ある。
 一つは豚カツ。
まだ、小学生低学年の頃、母の実家の叔父さん。母の弟で、前にブログで紹介した鉄人で不死身の叔父さんだが、その叔父さんが、従兄弟たちと一緒に、大牟田に海水浴に連れて行ってくれた。昔は大牟田で海水浴ができていたのだろう。
 確か、今でいう海の家のような、ちゃんとした家だったが、そこで初めて、「豚カツ」なるものを食べさせてもらった。ホークとナイフを出され、肉が薄目なのに結構硬くて、切った片割れが畳の上に飛んで逃げる。
しかし、まだ贅沢出来ない時代だったので、とても旨いと思ったことを今でも覚えている。

 次が中華丼。
小学校に行く前だったと思うが、農業をしていて、いつも忙しかった父母が、初めて外食に連れて行ってくれた。私一人だったので、姉2人は恐らく平日で学校だったのだと思う。弟はまだ生まれていなかった時期だ。前後の経緯は覚えていないが、確か場所は久留米の池町川添いの中華料理店。
 親父も計算してみると、当時まだ40歳前、母が30歳前半というところか。
初めて、外で一緒に外食したのが嬉しかったのか、とにかく旨かったという記憶があり、大人になってからも結構食べることが多かった。
 
 大人になってから、食べ物に感動することはあまり無いが、敢えて覚えているとすれば、まず、不味かった記憶として、エジプトのカイロの日本食と称する料理店で食べた味噌汁。シンガポールの現地人経営と思われる寿司屋の寿司。カリフォルニアのウエスタンレストランで食べたべらぼうに大きくて硬いステーキ。やっぱり日本は旨いのだ。
 美味しい記憶は、まだ若い頃、得意先の社長に連れて行ってもらった、東京の勝どき橋のお座敷天ぷらと、営業をやっていた頃、築地の場内で市場の連中と食べた寿司。
もちろん、地元でも美味しい料理はたくさんあるが、思い出と言う分野ではない。

 振り返ってみると、やはり、物がない時代、貧しい時代に食べたものだからこそ、記憶に残るほど、美味しいと思えたのだろう。
 どんなに美味しいものでも、今の様に、いつでもお金さえ出せば食べられる時代に、10年以上も記憶に残るような美味しい食べ物があるのだろうか。
 カミさんが作るコロッケと、マルミツの甘夏ゼリーくらいかな笑。

 - 社会, 雑記

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