少子化の行方
今朝の日経に、婦人服チェーンの「しまむら」が子供服専門店を現在から倍増の500店舗を計画しているとの記事が載っていた。
「しまむら」と言えば、中国やミャンマーなどで、婦人服を中心に安く作って、安価チェーンとして全国展開し、近年業績を伸ばしている。
これから、少子高齢化を本格的に迎えるというのに、なぜ子供服チェーン展開か。
考えてみれば、自分でも心当たりはあるが、子供が出来ると親は勿論、ジジババが孫の服を買う、というか買わされる時代。
とくに、子供や孫が少ないほど、高価で、しかも点数が多くなっているようだ。
たった1人の孫に、安物は買ってあげられないと、両方のジジババが挙って買ってあげる。
もちろん、子供服店には、ちゃっかりオモチャも並んでいる。
家族連れできている客の、レジの買い物かごはどれも一杯。
子供服は、紳士服や婦人服に比べて1点々はずっと安いが、買う頻度と数が大きく違う。
例えば、スーツなど、年に春夏1着づつ買えばいい方なのに、子供はどんどん大きくなるので、1年に少なくとも5回は買うし、1回に1着ではないはず。
婦人服などは、子供が出来ると、お母さんは自分のものを我慢しても、子供の服優先になってしまう。
また、スーツなどの生地や仕立てと、子供服のそれではコストが全く違う。
1着の価格は紳士婦人服が高くても、年間の点数や利益率を掛け合わせれば、少子化でも十分に採算が取れると考えたのだろう。と推測する。
ただ、この少子化、今はまだ序の口だ。お父さんお母さんになる人間がそこそこ存在する。
しかし、本当に夫婦2人に1人の子供が続いたら、その上、結婚しない、子供を造らない夫婦が増えて行ったら。。。そりゃ、単一作業の工場はロボットが人の代わりを担い、銀行業務や一般事務はAIや人型ロボットが頑張ってくれるかも知れない。店頭にも立ってくれるかもしれない。営業は、ネット売買が増えて、今の半分以下で済むようになるだろう。しかし、食べ物の基礎となる、農産物は誰が作る? 魚は誰が獲る? 牛や豚は誰が飼うのだろう。
自然を相手の仕事は、そう単純ではない。
考えられる解決策は、冗談みたいだが、秩序ある移民政策と、その延長としての混血児推進かも知れない。
日本人が、多産系民族と結婚して、もう一度子孫を増やす。混血は優勢遺伝をするから、多産系の子孫を残し、優れた能力の子供たちが日本を救う。まずは、危機的な農水畜産業から試行していけばいい。
それか、EUの様に、アジアまたは世界が一つになってしまう。確かにイデオロギーの違いが大き過ぎて不可能な気がするが、違うのは政治の世界であって、個人同士の人間性や考え方に
大きな違いはない。