鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

蜂の一刺

   

 かなり昔の話だが、田中角栄元首相のロッキード事件。こう言っても、既にこの事件を知らない世代も多いと思うが、田中元首相が、ロッキード社の自衛隊機を導入するにあたり、ロッキード社が、元首相に5億円の賄賂を贈ったという事件で、結局は、これが原因で田中さんは政権の座を追われることになった。
 この時のフィクサーと呼ばれた小佐野賢治・日本興業の社主の「記憶にありません」が当時の流行語となった。総理大臣を辞任した田中さんは、やがて田中派の番頭だった竹下派の旗揚げに激怒したのが原因で脳溢血に倒れ、政界を引退することになる。
 そのロッキード事件の裁判で、田中さんの秘書だった榎本さんの奥さんが、田中さんを有罪に持ち込むような不利な証言をしたのを、当時、女性は弱いものという世相の中だったことから「蜂の一刺し」と比喩されたのだった。
 今回は、文科省の前川蜂が一刺ししているようだが。

 土曜日の夕方、自宅の垣根が、このところの雨と高温で伸びに伸びていたので、刈り込んでいたところ、左手の甲に強い痛みを感じた。ただ事ではないと見てみると、スズメバチが針をしっかり打ち込んでいるではないか。
 冷静に、蜂を払いのけて、すぐ、刺し口から毒を吸い出し、医者は休みだし急患で行くほどでもないので、とりあえずの薬と言えば、オロナイン軟膏しかない笑。
 つけないよりいいだろうと、軟膏を塗ったが痛みが増すので、他にないかとカミさんに訪ねると、ムヒがあると言うので、その上からムヒを塗る。単なるかゆみ止めだが笑。
 やがて、左手が膨張し始めた。
何が問題と言えば、翌日はゴルフコンペだ。

 その夜は痛痒く、腫れが広がる。その日は大雨の予報なのに、腫れが広がるのは、「晴れが広がる予兆」なのか。
 翌日の朝、とにかくゴルフの準備をするが、手の甲がはれ上がり、クラブが上手く握れない。しかし、1年に1度の友達会ゴルフ旅行を断るわけにはいかない。と言うことで、左手にグローブが入らないので素手で回ることにした。なかなか肝心の左手に力が入らないので、右手を利用して何とか打っていく。結果は準優勝。だから、夜の宴会も普通通り飲む。益々腫れて行く。
 お陰で、その日は梅雨の最中なのに、ゴルフ日和、この調子だと明日も晴れるはずだ笑。
あまり腫れるので、ホテルに着いて、ついに薬局にに抗生物質でもないか、買いに行ったが、やはり虫刺されの軟膏しかない。
 次の日のゴルフもグローブは入らない。とりあえず素手で、2ラウンド何とかこなして、無事帰着。

3日目にして、腫れは引き始めた。1日休んだ分、仕事が溜まっていた。
 スズメバチは、7月のこの時期は、巣作りするので、縄張りに入ってくると敵対心を燃やす。体質的に弱いと危険な状態になることもある。
 私は、スズメバチが憎いわけではないが、子供などが刺されたら大変だから、近くに巣を作る場合は退治することにしている。今度の日曜に決着をつける!!

 - 雑記

  関連記事

鶴の一声
639 その他のその他
鶴の一声
杣人伝 その3
鶴の一声
823 犬猫オークション
鶴の一声
760 眠れぬ夜
鶴の一声
小説「奥八女・杣人伝」
名刺
忘れ物
鶴の一声
806 秋
鶴の一声
747 コロナと欧米人
鶴の一声
AIその2
鶴の一声
いい酒