鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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晩節を汚す

   

 今、時の人と言えば、トランプ大統領・小池都知事・籠池理事長・キム総書記・石原元都知事。
 石原慎太郎と言えば、湘南族・太陽族と呼ばれ、若くして小説家として芥川賞を受賞し、数々のベストセラーとその映画化で成功し、30歳代で国会議員、都知事まで上り詰めた
 おまけに弟は、かの大スター石原裕次郎。
テレビや政界で活躍する七色に光る息子たちまで含めて華麗なる一族だ。
 政治家時代は、超ワンマンだったが、言うことは痛快な面もあった。
しかし、議員時代の後半は、海外に対しても刺激的な発言が多くなり、都知事になると、ワンマンがわがままと思われる言動が出たりと、ちょっと賞味期限切れ的な面がみられるようになったが、今回の豊洲問題で、久しぶりに石原さんを見、更に先日の会見をみて、表題の言葉を思い浮かべた。

 若い頃から実力と能力を発揮して活躍した人が、その時代を引きずって、後世に、あまり見たくない言動を振る舞うことで、その人に持っていたイメージを壊してしまう。
 過去の功績が崩壊してしまう。
「晩節を汚す」とは、言い過ぎかもしれないが、会見で「知らない、部下がやった、小池さんのせいだ」と言わずに「私の不徳の致すところで、当時、監督不行き届きだと言われても仕方ない。私の目が行き届かず、今更遅いかもしれないが、今回の豊洲移転については、最も適地だと思って進めたことが、汚染の問題が発生したことで、築地市場や都民の皆さんにご心配とご迷惑をかける結果となり、大変申し訳なく思っております。小池都知事には後始末を押し付けた格好になって申し訳ないが、何とか最良の道を見つけて、解決して頂きたいと思っています」と言えば、少しは国民の感情も違ったものになっていたのではないか。
 一時は、こんな強気な人が首相になればとさえ思っただけに、残念としか言いようがない。

 - 信念, 政治経済

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