花冷え
先週の初めは、初夏の気温に雨風が強く、桜の花も、入学式を待たずに散ってしまった。
それまでは、結構気温が低かったために、発生が抑えられた「たけのこ」達が一斉に出始めた。
たけのこの発生条件は積算温度と雨量。
特に、竹の子供ができる9月の雨量が重要だが、昨年の8月から9月は、よく雨が降り、台風もこの地には来なかったために、親竹の痛みもなく、発生条件は揃っていた。
ただ、永年作物と言われる、樹木の作物は、隔年結果と言って、1年ごとに豊作と凶作を繰り返す習性がある。
今年は、どちらかと言えば、裏年。
しかし、抑制されていた1週間分のたけのこが一斉に地上に顔を出し、掘る方も大変。
たけのこは、地中に隠れている時は、白みがかった褐色で、えぐみもないが、地上に出て、太陽の光を浴びた途端にえぐみが発生する。
そのえぐみを取るために、家庭では米ぬかを入れて炊くわけだ。
さて、暑いくらいになっていた気候が、ここ数日続いた雨のあと、冬の気温に逆戻り!!何を着ていいかわからない。
桜見の頃に冷え込むのを花冷えというが、今がまさに花冷えだろう。
因みに、たけのこの発生のピークは4月半ば。その1週間ほどに集中して発生する。
それを「いのしし」と競争で掘り上げる。
とにかく、いのししはたけのこを人より先に探し出す。これを「いの一番」と言う!!
たけのこの終わりは、藤の花の盛りと言われている。今からがたけのこの本当の旬。