トップの役割
アメリカでは、まだまだトランプさんの当選に対する不満が収まらない。
隣国の韓国では、朴さんへの批判が収まらない。
安倍さんは運のいい首相だと言うが、今回も他国のトップの不人気で、安倍さんがとても安定して見える。
さて、政治でも会社経営でも、軍隊でも、トップの役割は重要だし、トップ次第で、部下も会社も国も不幸になることもある。
トップと言うのは、組織の中心となる人だから、あまり動きすぎるのは良くない。みんなから見える中心に安心感と共に存在するのがいい。
バタバタ動いて働いている人が、それだけ多く成果を上げるとは限らない。
自分自身が動いて出来る仕事には限度がある。
それよりも、その仕事に長けた人を動かして仕事をさせた方が、より多くの効果的な仕事ができる。
トップは、常に、先々を考えて、最良の判断をして、最良の人事で、それを指示するのが役割だと思っている。
そうすることで、自身が余裕をもって、長い目、広い視野で物事を知り、判断することができる。
今回のアメリカの大統領選挙結果は、まさに日本であった民主党政権への雪崩現象とよく似ている。
とにかく、現状に不満を持った人が増えて、反政府勢力に票を入れる。現政権に批判票を投じたつもりが、みんなが同じような行動に出て、思いがけなく勝ってしまった。
しかし、やはり政権交代の結果、アメリカ国民も同じような失望感を味わうかもしれない。
ただ、1つ違うのは、トランプさんが、従来の与党野党の政治家でなく、企業経営者だということ。
わが国にも、政治家ではない大阪の橋本さん、その他にも青島さんもいた。横山ノックさんもいた。
政治家ではない人がトップになってはきたが、多くは物書きと言われる人で、批評は旨い人々。
ところが、実業家はあまり出ていない。恐らく割に合わないと思うから。
企業のトップで、それなりに会社を大きく育てた人間は、他から見えない、それなりの力を持っている。
トランプさんが、トップ力によって、能力のある人を選定し働かせれば、案外いい政治をするかも知れない。その代り、変革が進めば、国民は想定外の変化に戸惑ったり、やがて不満がでる可能性は大きい。
人は、現状に対して不満を言うが、変われば変わったで不満をいうものだ。
それは、会社も政治も、誰か特定の人に都合がよくは出来ないものだから仕方がない。